そうと決まれば、私は即座に高校と逆方向を歩き出し、母親に電話をかけた。
迎えに来てくれることになった。
「良かった、、、やっと解放される、、、」
そう思ったのもつかの間、私はさらに残酷な現実を目の当たりにすることになる。
家から高校は車でも早くて、30分くらいはかかる。その間、どこか高校付近の適当な店でトイレを借りてしまおうと思った。
しかし、時刻は8時30分。
大体の店が9時から始まる現実に気付かされた。
たたが30分だろう。そう思われては困る。
さっき我慢してた時間も合計すれば
私は計1時間半もお腹の中で暴れ回る藤原竜也を封じ込めているのだ。
いよいよ、私は本当に泣きそうになった。
母を待っている間、わたしはおしりの穴をまた、締めながら、開店前のスーパの入口で寒さに震えていた。
ほとんど泣いていたと思う。
ああ、こんなはずじゃなかった、、、
その時、呑気に歌うホームレスが横切った。
なんだか、そのホームレスでさえも私は羨ましくなってしまった。
開店と同時に私はトイレに駆け込んだ。
案の定、かなりの水状態だった。
スーパのトイレの鏡で見た私の顔は、青白いと言うよりも、白緑っぽかった。
トイレを出たタイミングで母親が到着した。
とりあえず、
私はたとえ、ババ臭くてもお腹のカイロは忘れないことを教訓にして生きていこうと思った。